グリム童話集2『みつけ鳥』☆大畑末吉＊訳☆偕成社文庫●このお話はなぜかではなく、下男たちがさがしにきてみつけ鳥とレーネちゃんが何になるかということに面白さがある。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 『オレンジ・サンセットの国』4/6ショウちゃんはサヨの弟です。4年前に…

グリム童話集2『イバラ姫』☆大畑末吉＊訳☆偕成社文庫●眠っている間は時が止まったままなんて。100年前だったら会えなかった二人がめぐり会えたということでめでたい。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 『オレンジ・サンセットの国』3/6次の瞬間、サヨの前にはオレンジ色の中に…

食堂かたつむり作者: 小川糸出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2008/01/17メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 156回この商品を含むブログ (404件) を見る☆小川糸☆ポプラ社 ●はじめはすーと読み進める事ができたのにお話が進んでいくにつれてそこに込められ…

グリム童話集2『ツグミのひげの王さま』☆大畑末吉＊訳☆偕成社文庫 ●それがどんなに正しいことであっても人間とは人の忠告を素直にききいれることができないものなのかもしれない。特に傲慢さは自分でつらい体験しないと直らない。 愛はすべてを許し、包み込…

『原因』(思い出の中に海がなかったら)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●動物は人間とケンカをして絶交したから口を聞かなかくなり言葉を忘れてしまいましたとさ。本当はお互い同じ言葉で話していた時期があるんじゃないかと私も思います。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 本当は全部…

グリム童話集2『六羽の白鳥』☆大畑末吉＊訳☆偕成社文庫●魔法をとくために6年の間くちをきいても、笑ってもいけない。そして、その間サクラソウでシャツを縫わなければならない。6人の兄たちを助けるために。試練を越えた時に待っているものはいつも幸せであ…

『いちごの花』(思い出の中に海がなかったら)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●たった6行の短い詩の中にある的確なうた。 小さな白い花はそんなことに気づかないでしょう。 恋とは自然に落ちてしまうのですから。気がついたらまっ赤に実になっているのですから。 こ…

グリム童話集2『ズルタンじいさん』☆大畑末吉＊訳☆偕成社文庫●ズルタンじいさんとは歯も全部抜けてしまった老犬のこと。 年を重ねてもできることは必ずある！…はず。 オオカミはよくを出しすぎてしまったのだね。

『花とスリッパ』(思い出の中に海がなかったら)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●花によって生かされるもう捨てなければならないスリッパ。最後に一花咲いたかな。寿命は人間にも物にもあるんだな。永遠とは形のないものだろうか。◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆海は自分の帰る場所。…

グリム童話集2『ネズの木の話』☆大畑末吉＊訳☆偕成社文庫●相手に何を与えたかによって得られるものが変わってくる。

『Rから見た空』(わがままな恋しかできなかったから)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●あなたと私のいる幸せな景色の一部を綴った詩。 Rとは屋上のこと。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆今、私がひとりで歩いているのは自分がそう望んだから。 あなたにどんな風に見えるかわからない…

グリム童話集2『水かき水鳥』☆大畑末吉＊訳☆偕成社文庫●絵本にはできないホラーなお話である。 人間は少なからずダメだと言われると禁止されたことをしてしまうものである。 特に見るなと言われたら見たい気持ちが勝るのは人間の本能かと。いいつけを守るの…

『あなたへ』(わがままな恋しかできなかったから)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●私を花に例えて私を表現している。 あなたのすきなところきらいなところ。かわいいね！

グリム童話集2『おやゆび太郎の旅歩き』☆大畑末吉＊訳☆偕成社文庫●余り有意義な旅にはならなかったのようです。 だって人をあざむいたり、告げ口をしたりすればそりゃ大変な目に合います。いつの時代も親は子どものためならおしまないものなんですね。

『ゆきやなぎ』(わがままな恋しかできなかったから)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●ゆきやなぎのやさしくふんわりした感じに包まれたくなるものなんですね。 あたたかく、幸福な感じがします。

グリム童話集2『死神の名づけ親』☆大畑末吉＊訳☆偕成社文庫●相手をあざむいて、誓いをたてた約束は守らないといけない。それを破ったとき待っていることが命を取られようとしたらそれは自業自得である。例えだれとした約束であっても！一度、口にしたことは…

『わがままな恋』(わがままな恋しかできなかったから)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●心を描くクレヨンは一色では足りないと思う。 人間はたくさんの感情を持っているのだから。 だからわがままではない。 豊かなんだ。

グリム童話集2『トルーデおばさん』☆大畑末吉＊訳☆偕成社文庫●いくら知りたがりでも人の忠告はよく聞くべきである。聞いた上でよく吟味して、判断しないと大変なことになる。

『つめたい言葉は』(わがままな恋しかできなかったから)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●つめたい言葉は他人に吐いたものだとしてもブーメランみたいに自分にかえって突き刺さる。この短い詩が心に突き刺さる。自分が吐き出した言葉はすべて自分を形成するものだと…

グリム童話集2『名づけ親さん』☆大畑末吉＊訳☆偕成社文庫●名づけ親さんが悪魔だったらその子の人生はどうなるのだろう。悪魔をみたら逃げるしかないですな。

『ばら』(わがままな恋しかできなかったから)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●ばらのトゲをとってプレゼントする。 痛くはない。お花やさんのばらはトゲがとられているけどばらがばらでない気がする。 トゲがあるからこそばらの美しさが引き立つのではないか。

グリム童話集2『コルベスさま』☆大畑末吉＊訳☆偕成社文庫●ただ最後までコルベスさまがどんな人かわからないままであった。みんながあんな目に合わせてしまうくらいですからよほどひどいことをしたのですね。さるかにのかにたちがさるに復讐をする部分に似て…

『もし……』(わがままな恋しかできなかったから)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●この詩はレコードしかなかった時代のものである。 自分の思いをレコードにしたらどちらの面にいれて、どんなメロディに聴こえるかと。自分の思いほどもてあますものはない。片思いで…

グリム童話集2『どろぼうのおよめさん』☆大畑末吉＊訳☆偕成社文庫●なんておそろしい話だ。 でも、生きているものは食べ物になるわけであるから人間も食べ物として成立している場合もあるのだろうか。 どろぼうたちは嫁にすると言ってはその嫁を切り刻んで食…

『花びらのピリオド』(わがままな恋しかできなかったから)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●ピリオドを打った恋を桜の花びらが散っていく様と重ねている。花びらが終わったんだよと話かけながら散っていく。桜が散るのを惜しむみたいに。終わってしまった恋を惜しむ…

グリム童話集2『小人の話』☆大畑末吉＊訳☆偕成社文庫●一ばんめのお話(小人が夜になると見事なくつをつくる・この話は小さい頃聞いてわくわくした。自分の出来る限りの想像力を働かせお話のイメージを膨らませていたな。) 二ばんめのお話(働きものの女中さん…

『片恋』(わがままな恋しかできなかったから)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●片恋はかなしみなのか。 思っているあの人からもらえるものならなんでもほしいものか。自分なら笑顔が欲しいな。 片恋なら笑顔がみれるとはかぎらないね。

グリム童話集2『おくさまギツネのご婚礼』☆大畑末吉＊訳☆偕成社文庫●愛している人の愛を確かめるために嘘をつくなんてそんな関係には愛はないのでは？愛はお互いを思いやる心であり、疑う心ではない…とおもいますが…ね。でも、愛はいろいろ複雑なんでしょう…

『チューリップ』(わがままな恋しかできなかったから)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●チューリップには二つの顔があると。咲いている時と咲きすぎた時の花では同じ花でも違う花に見える、と。だから同じ恋でも違う恋にみえるのはチューリップみたいであると。これ…

グリム童話集2『おやゆび小僧』☆大畑末吉＊訳☆偕成社文庫●広い世界をみるのも必要なことである。 おやゆびくらいのちいさなちいさな人間は本当は存在するのかな？