『あまだれ』(1.ひときれのレモン)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●その決心をしたくないんだね。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 雨の日 あじさいと目が合った うれしそうにはずんでいた 雨に出会えたことが本当にうれしいと 雨も喜ぶあじさいに会いたくなって、また会いにくるんだ…

グリム童話集3『メンドリの死んだ話』☆植田敏郎＊訳☆偕成社文庫●すべては食い意地からはじまってそして、みんな死んでしまった…。シュールです。

『海の起源に関する一章』(海)☆寺山修司*詩☆角川文庫●そうかもしれない。きっとそうだ。そして、自分だけが知っている。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ それと向き合ったとき新しい一歩がはじまる それから逃げたとき絶望をみるのかもしれない人間がみんな持っているもの そ…

『ひときれのレモン』(1.ひときれのレモン)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●さわやかだけど今はないまぼろし。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 私のいないあなたの日常は当たり前で あなたのいない私の日常はたださみしい これなんか不公平？ (思いはいつも不公平かもしれない・09/0…

グリム童話集3『水の妖精』☆植田敏郎＊訳☆偕成社文庫●短いお話である。三枚のお札の話を思い出す。 妖精のためにならないのに、にいさんと妹を苦しめるためにこんなことをするのだろうか。逃げたらすごい勢いで追いかけてくる。なにしろ逃げ出せてよかったな…

『波の音』(海)☆寺山修司*詩☆角川文庫●波の音の中にこんな風な音はこわくて、少し悲しいな。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 避けてしまうのはこわいから本当はみなければならない現実にしか答えはないはずなのにいつまで自分をだましつづけたら 嘘が本当の世界をつくりはじめ…

『苦いレモン』(1.ひときれのレモン)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●片想いはこのひとことかもしれないな。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ あるときは思わなくて ないときに思うもの (必要なもの・09/05/25・hiroc8)

グリム童話集3『おじいさんとまご』☆植田敏郎＊訳☆偕成社文庫●人にしたことはきっと自分の身に降りかかるのだろう。

『海のアドリブ』(海)☆寺山修司*詩☆角川文庫●自分の描いた海に飛び込めたら…幸せなのかな？ 絵は欲しくないけれど。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 私は海の泡でした。 だから海を見たり、触れたり、波の音を聞くだけで心が騒ぐのです。 命が尽きた時、きっと泡に戻るでしょ…

『風車』(1.ひときれのレモン)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●幸せのワンシーン。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 子どもの頃から愛読していた本を開けば、瞬時に当時の自分がすぐ隣にいる容易にあの頃の自分に会えて、あの時の空気や気持ちがよみがえる記憶とはその関連アイテムが…

グリム童話集3『かしこいグレーテル』☆植田敏郎＊訳☆偕成社文庫●かしこいと言うかその場しのぎと言うかですね…。 後から思い切りバレてしまうだろうに(笑) かしこい、ということで。

『(題なし)』(海)☆寺山修司*詩☆角川文庫●てがみがさかなってすてきです。てがみがつきのひかりにてらされつあおくなってさかなになるとは。 夜のうみには幻想的なあおいさかなが似合う。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 彼女しか見えない！と言って欲しい。 そうすればきっぱ…

『ハッピィエンド』(1.ひときれのレモン)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●幸せはまどろみの中でぼんやりと続いていくものであるのかな。大好きな声でお話を毎晩聞けるなんて。贅沢である。まさにハッピィ。 生きている限り、ハッピィエンドはなくて一話完結連続ス…

グリム童話集3『カーネーション』☆植田敏郎＊訳☆偕成社文庫●大好きな人のイメージはカーネーション？

『告白』☆湊かなえ☆双葉社●今、話題の本を読んでみたので感想を少し。物事はたくさんの事実が集まってつくられている。 しかし、その物事は自分からみると一部の方向しかみえない。 他人の気持ちも考えも何もみえなくてもすべてはひとつになる。人間はこんな…

『一ばんみじかい抒情詩』(海)☆寺山修司*詩☆角川文庫●短くてもそれだけですべてが伝わる詩である。 人間はもしかすると小さな地球なのかしら？ なみだという海を持った小さな生き物として個々に存在する。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 私たちの距離はやっぱり近くないのか…

『春の陽射し』(1.ひときれのレモン)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●夢見病。ひなたぼっこをしたときの病気。 人は夢をみて、それを現実にしてゆくんだな。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 例えいつもと同じリズムでなくなっても それは変化の時なのだ 道はいくらでもあって、自分…

グリム童話集3『キツネとネコ』☆植田敏郎＊訳☆偕成社文庫●逃げるとは最大で最高の方法である。

『黄色と水色』(1.ひときれのレモン)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●黄色と水色。混ざり合うとみどり色になる。あなたと私もしっかり抱き合ったら若葉になれるの？ あたなの好きなみどり色。 私も好きなみどり色に。◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 無意識でも 意図的でも なんでも…

グリム童話集3『キツネと名づけ親のおばさん』☆植田敏郎＊訳☆偕成社文庫●名づけ親は吟味して選ばないといけないのでは？ 同じ尊敬できるオオカミの中でお願いするべきだったのではないかしら？

『幼なじみ』(1.ひときれのレモン)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●幼なじみって今は近くにいないな。記憶の中にはいるのかな？こんなに素敵ではないけれど。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 自分のこの想いはどのくらい大きくなるのだろう 行き場のないこの膨大で実体のない生き物…

グリム童話集3『オオカミとキツネ』☆植田敏郎＊訳☆偕成社文庫●オオカミもキツネも困ったものです。力でねじ伏せた関係など最後は助けてもらえないだろうね。

『題なし』(プロローグ)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●コスモスのイメージを3行にまとめたこの詩集のスタート。これから始まっていく感じでしょうか！ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ あじさいは雨の日に生き生きとする 雨が大好きだから だって雨はあじさいをやわらかく包みこみ…

グリム童話集3『オオカミと人間』☆植田敏郎＊訳☆偕成社文庫●人間とは老人でもなく、こどもでもない成人男子のこと。武器や知恵のあるものに勝とうとするのは大変である。そして、他人の忠告は聞くもんだ。

『ひなたぼっこ』(心に翼が欲しかったら)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●ひなたぼっこは人生みたいだ。あたたかくて、ふいにかげったりして。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 自分の喜びはあなたの存在 本当はすぐ隣にいたらよいのにな あなたの声や言葉を思い出すだけでうれしくな…

グリム童話集3『六人男が世界を歩きまわる』☆植田敏郎＊訳☆偕成社文庫●約束は守らなければならない。世の中にはきっと特殊な能力をもった人がいて必要な時にその力を発揮するんだろうね。

『白い砂時計』(心に翼が欲しかったら)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●想いがかなわないとしたらすっぱりあきらめよう。 こんな風に少しうだうだしながら。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 自分にしかできないことがきっとあるはずなのにわからないよ自分にできることはあるんだろ…

グリム童話集2『運のいい三人のむすこ』☆大畑末吉＊訳☆偕成社文庫●知らないということはある意味無敵である。

『木馬』(心に翼が欲しかったら)☆きのゆり*詩☆牧村慶子*絵●木馬はいつも無機質な視線を持って存在している。 それでも人気があるのはうちに秘めているのはやさしさなんだろう。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ やはりあなたに会えることが一番うれしい あなたに会うためにこう…

グリム童話集2『ヨリンデとヨリンゲル』☆大畑末吉＊訳☆偕成社文庫●愛はすべてを救う。