寺山修司少女詩集

『海のアドリブ』(海)

寺山修司*詩

☆角川文庫

●自分の描いた海に飛び込めたら…幸せなのかな?
絵は欲しくないけれど。


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私は海の泡でした。
だから海を見たり、触れたり、波の音を聞くだけで心が騒ぐのです。
命が尽きた時、きっと泡に戻るでしょう。
そして広い海に漂いながら人間になって、あなたに会いたいと思うのです。


(海の泡・09/05/23・hiroc8)