『ひとり』(ぼくが男の子だった頃)寺山修司少女詩集

寺山修司*詩

☆角川文庫

●実はみんなこんな名前のとりなのかもしれない。
ひとりという本当の姿を隠すために着飾って悟られないように暮らしているけれど。
ひとりというとりが忘れられないのは自分の奥に常に潜んでいるとりだから。

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やはり君は宇宙より遠い存在だった
君のかけらを握りしめて空を仰ぐ
風だけがやさしく頬を撫でて通りすぎていった

(遥か・09/11/7・hiroc8)