鶴の家

童話集 白いおうむの森 (ちくま文庫)

童話集 白いおうむの森 (ちくま文庫)

『鶴の家』
ちくま文庫:童話集「白いおうむの森」
安房直子

●最後の丹頂鶴を誤って殺してしまった漁師の婚礼の夜に鶴から贈られた空のような青い美しいお皿。このお皿で食事をするとごはんがとてもおいしそうに見えて、味も本当においしい。
そんな食事をしていくうちにもりもりと元気になって栄えていく漁師一家。
でも一族のだれかがなくなると青いそのお皿に丹頂鶴として浮かびあがる。
漁師一家の最後のひとり春子の婚礼の朝お皿が割れてしまいお皿の丹頂鶴たちは東の空へ飛び立っていく。
死ぬということがからんでくるためちょっとこわい話になっているがあたたかくなることもちりばめられている。