とうぞくランプ
☆河野丈洋*文・絵
(GOING UNDER GROUND・Dr)
☆宮尾和孝*協力
☆有限会社アクアミュージックプロダクツ
●これは大人向きの絵本である。
海の中に浮かぶという設定が牢獄にはピッタリで逃げられないけどなんだか素敵に思うのは自分が海が好きだからだろう。
いくら海の近くで真ん中に浮かんでいようと牢獄の中に一人で閉じ込められて話す人がいないとはつらいことだ。
人間は孤独であるけれど、あるからこそ自分以外のだれかと話をしたりして孤独をうめるのかな。
とても悲しくてせつないお話である。
みんなこんな風に不器用にしか生きられないのかもしれない。
そして涙を流すんだ。
最後は海にとけるんだね。