寺山修司少女詩集

『海を見せる』(海)

寺山修司*詩

☆角川文庫

●海をまったく知らない盲目の少女がいたらどうやって彼女に海を見せますか。
海を知らないでも生きていけますが知っている方が豊かな気持ちになれる気がします。


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あじさいの枯れ方があんなにひどいのは雨に会えなくなるから悲しくなって

雨もカラッとしたお天気になり、梅雨が明けてしまうのはあじさいに会えなくなることを想って泣いたから

泣いたら涙も枯れて梅雨明けになるの

(梅雨明け・09/06/01・hiroc8)